よいストレスと悪いストレス

車で道路を走っているとしとします。
3つの状況を考えてみます。

1・ すいている高速道路を走っている状況です。
歩行者に気を配る必要はなく、信号も対向車もなく
刺激がなく眠くなってしまうかもしれません。音楽を聴きならがボーっとしてしまいます。
ほとんどストレスは感じられないですよね。

2・ 雪道を走っています。
あなたは雪道を車で走ることは慣れています。スタッドレスタイヤを装着していますし、
道路の状態を注意深く見ながら、スピードを落とし、しっかりハンドルを握り、集中して雪道を走行します。
何もない高速道路をポーッとしながら走るのとは違い、アドレナリンが出て、臨戦態勢です。

3・ 同じように雪道を走っています。
しかしあなたは雪道走行に慣れていませんし、タイヤもノーマルタイヤです。
雪道道路での玉突き事故やスリップ事故が頭に浮かんできます。自分がそんな事故を起こしてしまうかもしれません。
ちゃんと走れるかどうかもわかりません。不安でいっぱいです。

1はストレスがほとんどない状態、
2はよいストレス、つまり自分の潜在能力が発揮されやすい状態、
3は悪いストレスです。雪道走行を自分でコントロールできる自信もなく不快なストレスを感じます。

2と3は同じ雪道走行ですが、
2では、しっかり準備されていて経験と自信があり対処する能力があると自分で感じています。
とっさの出来事にも集中して対処できるでしょう。
3では、準備もしていないし、経験もなく乗り越えられる自信がありません。
何かあったらどうしようと不安ですし、何かあったらアウトです。

さて
トレード中はストレスフリーという訳にはいきません。どんどん入ってくる情報に対処しなければなりません。
集中していなければ情報の取捨選択、決断、実行はできません。
あなたは2の状態でトレードしていますか?
それとも3の状態ですか?

トレード中の2の状態とは、適正なロットのサイズでトレードしていて、利益確定や損切りのプランを
しっかりと持っていて、そしてエントリー、利益確定、損切りのサインが出たら迷わず実行できることを
確信しています。すべて自分でコントロールできることを知っています。

そしてトレード中の3の状態とは、自分の許容リスクがわからずロットが大き過ぎ、利益確定や損切りのポイントを
決めていないので、いつもどうしようか迷ったり躊躇したりしています。起こったことに対していつも
ああすればよかった、こうすればよかったと後悔していて、欲求不満になり悲観的になったり、罪悪感を感じたり
抑うつ状態になったりします。

困難な状況がストレスをもたらすのではありません。
自分にその困難な状況を乗り越える力がないと知ること、
また、自分でコントロールすることができないという認識が悪いストレスになるのです。

しっかりと準備をし、自信を持っていることがトレードではとても大切です。
いつも2の状況でトレードに臨みたいですね。

ちなみに利益の金額はコントロールできません。

小さな達成感を感じる

トレード規則を守ろうと実行し始めるのはそれ程難しいことではないでしょう。
自分の問題点をしっかり認識し、改善策を講じて実行に移すだけです。

ところが、やり始めることより、やり続けることの方が難しいのです。
やり始める時は「よし、やるぞ!」と心にエネルギーが満ち溢れている状態なのですが、
そのうちにそのエネルギーが消耗してしまい、足りなくなってしまいます。
そうなってくるとせっかく守ると決心したトレード規則は
ついついいとも簡単に破られてしまいます。

トレード規則を守り続ける!
その心のエネルギーを持ち続ける秘訣は「達成感」です。
心のエネルギー、つまり意欲は、なにか目標を定め、それに向かって努力をし、
その結果成し遂げることができたときに、
「できた。自分にはやり遂げる力がある」
という気持ち、達成感や自信を感じることができると
次はもっと頑張ろうとする意欲に繋がります。
よって困難な試みでもやり続けることが可能になります。


今日は○○円稼ぐ!
このような目標は現実的ではありません。
トレードのプロセスに集中する の記事も読んでみて下さい。
トレードの規則に反してロスカットしないで持っていたらたまたまラッキーで利確できた
というトレードは失敗トレードです。
反対に自分で決めたポイントでしっかり手仕舞いしたのに、その後反転し利益を取り損ねた
というトレードは成功トレードです。
規則に忠実なトレードは成功トレードです。

成功トレードを繰り返しても資金が減っていくようであれば、規則を守ることが悪いのではなく
トレード手法そのものが適切でないということなので、
トレード手法自体を改良しなければなりません。
よいトレード手法を持っていることと、ちゃんと規則を守れるということは別のことです。
いくらよい手法を持っていても規則を守れなければ「ぶたに真珠」となってしまいます。
規則を守れないのであればどんな良い手法を使っても稼ぎ続けることはできません。

話をもとに戻します。
稼ぐ確率の高いトレード手法を持っていることを前提にお話しています。

毎日の目標は「トレード規則を守り続ける!」ということです。
そして
トレード規則を守ったことによる達成感をじっくり味わう様にして下さい。
自分をコントロールし、実行できたことをちゃんと評価して下さい。
予定通りエントリーし、確実に手仕舞えたことはすばらしいことなのです。
自分をコントロールしたまま成功トレードを続けて1日を終えたら、自分を褒めてあげて下さい。
ちゃんとできたのですから、できたという誇りと自信をしっかり体感して下さい。

そして資金は増えてますか?
手法に優位性があれば資金は増えていますね?
規則をしっかり守って、その結果資金が増えているという体験をどんどん重ねていきましょう。
規則を守っているという自信に、資金が増えている喜びと満足感が加わると
相乗効果も期待できます。心のエネルギーがますます高まります。
もっともっと目標に向かって頑張ることを容易にします。

やればできる、自分にはやり遂げる力があると感じることを「自己効力感」といいます。
「自己効力感」を強化することによって潜在能力を高めることができるのです。

毎日のトレードの時間以外でも
心を落ち着けて、深呼吸して、リラックスして、
自分が規則通りにエントリーし、手仕舞いしている様子をイメージします。
規則通りのトレードができた後は心地よい満足感に浸ってみましょう。
このように実際のトレードでなくても、イメージすることによって
満足感を感じたり、自信を深めることで、「自己効力感」を強めることができます。
トレードの前に時間を取ってイメージトレーニングをするとよいでしょう。

私にはやり遂げる力がある!

 

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